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お月見で発見、月のフシギ!

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もうすぐ十五夜、お月見の日ですね。今年は10月1日が十五夜だそうです。

お月見といえば、子どもの頃に親から「月にはウサギさんがいて、おモチをついてるんだよ」と教わって、大人になったいま自分の子どもにも話しているというおうちもあると思います。

日本では「お月さまにはウサギがいる!」が定番ですが、世界では、月の模様がもっといろいろなかたちに見えているみたいですよ。

日本以外では、月にはどんな姿が見えている?

まず、これが満月の写真。“影”の部分がくっきりとしています。この満月の中に、世界の人たちはどんな姿を見ているのでしょうか?

例えばイタリアやスペインなどの南ヨーロッパでは「ハサミを振り上げているカニ」に見えるそう。地中海など、海が身近にあるからかもしれませんね。

また、世界一長いアマゾン川が流れている南アメリカでは「ワニ」に見えたり、寒い冬に家で過ごす時間が長い北ヨーロッパでは「本を読むおばあさん」に見えたり。地域の数だけ見え方も違うようです。みなさんには、どんな姿が見えますか?

月の色のちがいには、ちゃんとした理由が!

月の見え方といえば、模様だけでなく色もさまざまですね。例えば、いつもは黄色や白色に光っている月が赤っぽく見えること、ありませんか?ここでミニクイズ。赤っぽい月が見える理由として、もっとも関係があるのは次のうちどれでしょうか?(「おうちに宇宙をつくろう」ミッションシートにヒントが!?)
①その日の気温が低い
②月の位置が低い
③上空の気圧が低い

正解は…

②月の位置が低い
でした!

月の色は、その人から見える月の高さと関係していて、低い位置にあるほど赤く見えます。月の光には赤や青、緑などたくさんの色が混ざっているのですが、青色や緑色の光は大気や雲などの水蒸気にぶつかると散乱してしまい、私たちの目に届きにくくなります。
一方、赤色の光は散乱することなく、私たちのところまでまっすぐ届くことができます。月が低い位置にあると、その光が私たちに届くまでに大気や雲の中を長い距離通過しないといけません。だから月が低い位置に見える=月が赤く見えるのです。ちなみに、夕日や朝日が赤く見えるのも同じ理由ですよ。

毎日変化するフシギな“星”、それが月。

ほかにも、月にはおもしろい現象がたくさん。ときどき、月がとても大きく見える「スーパームーン」が話題になりますよね。この「大きく見える」理由のカギは、月の軌道にあります。地球の衛星である月の軌道は“だ円”になっていて、月が軌道上、地球に近い場所にあるとき、私たちには月が大きく見えるのです。

このように月は、場所や日によって、三日月になったり半月になったりと形も変わる、とってもフシギな“星”ですよね。今年はお月見をきっかけに、親子で一緒に宇宙について調べてみたり、お月見の歴史について調べてみたり「ちょっぴりかしこい」過ごし方にしてみてはいかがですか?

この記事を読んだ人におすすめのミッション!

おうちに宇宙をつくろう

この記事を書いた人

黒坂 謙太

まだ結婚も子育てもしていませんが、キッテオッテのメンバーに入ってから、親にちゃんと感謝するようになりました。