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Aさんの場合。を読みました。

パッと見た感じはゆるい印象なのに、中を読み進めるとなかなかのリアリティ。
それがこの「Aさんの場合。」というコミックの感想でした。
結構話題になっているようですが、皆さんはご存知でしょうか。

主人公は同じ会社に勤める2人の女性です。
Aさんは30代独身女性で仕事をバリバリこなすキャリアウーマン系。
見た目は地味な感じで、課長から「早く結婚しないと」と言われながらマイペースにきっちりと仕事をこなし、読書をこよなく愛するタイプです。

Bさんは30代既婚。保育園に通う娘がひとり。
育児休暇を経て職場復帰をし、家事と育児と仕事をこなしています。
見た目に華やかな、かわいい雰囲気の女性のようです。

同じ職場にいながらも、生活環境がまったく異なるAさんとBさん。
お互い言葉に出さなくても、相手に対するそれぞれの思いが交錯します。
あまり言ってしまうとネタバレになるので控えますが、たとえば定時になってそそくさと退社するBさんに、Aさんは「子どもがいる人は早く帰れていいわね」と心でつぶやきます。
Bさんは急いで帰宅しながら「キリのいいところまで仕事がしたかった」と思っています。
このシチュエーションだけでも、どちらかの立場になって「わかるわかる」とうなずいてしまうのではないでしょうか。

早く帰るから、子どもがいるから、毎日楽しいことばかりじゃない。
子どもがいるからこそ、時間がなくて大変なこともたくさんある。

独身だから、仕事を遅くまでできると思われたくない。
結婚も出産もしていないからって引け目に感じたくない。

どちらも正直な、女性の本音です。
そんな本音と思いの行き違いが、このコミックには詰まっています。
なので、読んでいくうちにAさん側の人はBさん側に、Bさん側の人はAさん側にそれぞれ理解と共感が生まれていきます。

お互い、見えていることだけじゃないんだな。と、既婚で子どものいない私、中島も改めて感じました。
既婚・独身関係なく、おすすめしたい一冊です。